
みなさんこんにちは!
ブログ担当技師です。
今回は、「肺ドックはなぜ必要?画像で見る肺癌・肺気腫の実例」をご紹介します。
肺の病気は、風邪のような軽い症状から始まることが多く、気づかないうちに進行してしまうことがあります。
特に、咳が続く、息苦しい、痰が増えるといった症状は、日常の体調不良と区別がつきにくいものです。
また、喫煙歴が長い方は、症状がなくても肺の中で変化が進んでいることがあります。
今回の記事では、当院の肺ドック(低線量CT)で実際に見つかった肺癌や肺気腫の症例を紹介しながら、早期発見の大切さを分かりやすくお伝えします。
■肺ドックで見つかった肺癌・肺気腫の症例
今回の症例は、肺ドックを受診された方の胸部CT画像です。
【症例背景】
・肺ドック受診で胸部CTを撮影
・喫煙歴:20本/日 × 30年間
それでは、実際の肺CT画像を見てみましょう。
■図1:肺CT画像(横断像)
図1は、肺を輪切りにした横断像です。
赤丸で囲った白い塊が、肺癌の病変部です。
■図2:肺CT画像(冠状断像)
図2は、肺を正面から見た冠状断像です。
こちらでも、赤丸で示した部分に肺癌の病変が確認できます。
また、黄色い矢印で示した部分には、肺気腫を示唆する変化がみられます。
この肺気腫については、後ほど正常な肺の画像と比較しながら解説します。
■肺癌はどんな症状があるの?
肺癌では、次のような症状が現れることがあります。
・咳が続く
・血痰が出る
・息苦しさ
・胸痛
・発熱
これらは、風邪に似た症状でもあります。
風邪であれば数日~1週間ほどで症状が軽快することが多いですが、症状が長引いたり悪化したりする場合には、肺癌などの病気が隠れている可能性があります。
しかし、肺癌は
初期段階ではほとんど症状が出ないことも多く、症状が現れた頃にはすでに進行している場合があります。
そのため、症状がない段階で肺の状態を確認することも大切です。
■喫煙は肺癌の最大の危険因子
肺癌の最大の危険因子は、タバコの喫煙です。
喫煙期間が長く、喫煙本数が多いほど肺癌のリスクは高まります。
また、ご自身が喫煙していなくても、周囲のタバコの煙を吸い込む受動喫煙にも注意が必要です。
今回の症例の患者様は、1日20本、約30年間にわたる長期の喫煙歴がありました。
このように喫煙歴が長い方では、肺癌だけでなく、肺気腫などの病気にも注意が必要です。
■肺癌以外の病気「肺気腫(COPD)」とは?
肺CTでは、肺癌だけでなく、肺気腫などの変化も確認することができます。
ここで、図2と正常な肺の画像を比較してみましょう。
■図3:正常な肺CT画像(冠状断像)
図3は、正常な肺のCT画像です。
図2と比べると、図2には
黒く丸い影(黄色い矢印)
が多数みられます。
これは、タバコに含まれる有害物質などによって、肺の中の肺胞(酸素を取り込む小さな袋)が破壊されている状態を反映した所見です。
このような変化は、肺気腫でよくみられます。
肺気腫は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)に関連する代表的な肺の変化です。
なお、COPDは呼吸機能検査なども含めて診断する病気であり、CTで肺気腫がみられることだけでCOPDと確定するわけではありません。
■肺気腫の症状と合併症
肺気腫が進行すると、次のような症状が現れることがあります。
・労作時の息切れ
・風邪をひいていなくても咳や痰が続く
・進行すると呼吸困難
また、肺気腫やCOPDでは、肺癌、気胸、心不全などの病気を合併する場合があります。喘息を併せ持つ方もいます。
特に注意したいのは、
一度破壊された肺胞は、元の正常な状態には戻らない
という点です。
そのため、肺気腫では早期発見と進行予防が非常に重要になります。
■禁煙と定期的な検査が予防の鍵
肺癌や肺気腫のリスクを減らすためには、禁煙が最も重要な対策の一つです。
喫煙を続けることで肺への負担が蓄積し、肺癌や肺気腫のリスクが高まります。
また、症状がなくても、喫煙歴や年齢などのリスクに応じて、定期的に検診や画像検査で肺の状態を確認することをおすすめします。
「症状がないから大丈夫」と考えず、肺の健康状態を知ることが大切です。
■「検査は大げさで…」という方へ|当院の肺ドック
「気になるけれど、症状もないのに大げさな検査は気が進まない」
「仕事や家事があるので、長時間の検査は難しい」
そんな方には、当院の肺ドックがおすすめです。
【当院の肺ドックの特徴】
・所要時間:約15分
・ライフスタイルに合わせて受診可能
・低線量肺CT検査を採用
低線量CTは、通常の胸部CTよりも放射線量を抑えて撮影する方法です。
当院の肺ドックでは、通常の胸部CTの約1/5を目安とした低線量撮影を採用しています。
※実際の被ばく線量は撮影条件や体格などによって異なります。
CTでは肺をさまざまな方向から観察できるため、胸部レントゲンでは見つけにくい病変の評価にも役立ちます。
今回ご紹介した図1~3も、低線量CTで撮影した画像です。
■11月 肺ドックキャンペーン
当院では、11月限定の肺ドックキャンペーンを実施します。
肺の健康が気になる方や、長期間の喫煙歴がある方は、ご自身の肺の状態を確認する機会としてご検討ください。
キャンペーンの詳細は、下記バナーからご確認いただけます。
■症状のある方は保険診療でご相談ください
咳が長く続く、血痰が出る、息苦しいなど、気になる症状がある方は、健診やドックではなく、保険診療での検査をご相談いただけます。
症状や診察内容に応じて、医師が必要な検査を判断します。
気になる症状がございましたら、どうぞお気軽に当院までご相談ください。
電話番号:06-6990-6070
■まとめ
今回は、肺ドックで実際に見つかった肺癌と肺気腫の症例をご紹介しました。
・肺癌は初期症状が乏しく、気づいた時には進行していることがある
・喫煙は肺癌や肺気腫の大きな危険因子となる
・肺気腫によって破壊された肺胞は元に戻らないため、早期発見と進行予防が重要
・低線量CTによる肺ドックは、短時間で肺の状態を詳しく確認できる
肺癌や肺気腫は、症状が出る前から肺に変化が生じている場合があります。
症状がない方も、ご自身の肺の健康状態を知ることが、病気の早期発見につながる大切な一歩です。
肺の健康が気になる方は、ぜひ一度ご相談ください。

