
みなさんこんにちは。
ブログ担当技師です。
今回は、脳ドックをきっかけに見つかった頸動脈プラークの症例についてご紹介します。
脳ドックをきっかけに見つかった頸動脈プラーク
■症例背景
当院の脳ドック割引キャンペーンをご覧いただき受診された患者様。
脳MRIにて小さな脳梗塞を認め、精査のために頸動脈エコーを実施したところ、やや大きなプラークを認めました。
■症例画像
脳MRI画像(赤〇で囲んだ白い点が脳梗塞です) 図①
頸動脈エコー画像(赤〇が輪切りにした血管、ピンク部分が血流のある部分です) 図②
脳MRI(図①)で複数の白い点(小さな脳梗塞)を認め、
頸動脈エコー(図②)では血管の中に血流のない部分を認めました。
頸動脈エコー画像 図③
拡大して計測したところ、輪切りにした血管のうち
血液が流れている部分(ピンクの部分)は約50%であることが分かりました。
■頸動脈プラークとは
頸動脈プラークとは、首の血管の壁にコレステロールなどの脂質が付着したものです。
それ自体ですぐ症状が出るわけではありませんが、放置するとよくない理由が主に2つあります。
①血管が狭くなる
→ 脳へ流れる血液が減り、進行すると脳梗塞の原因になることがあります。
②プラークが壊れて血の塊(血栓)が脳へ流れることがある
→ 血栓が脳の血管に詰まると、脳梗塞を起こすことがあります。
また、頸動脈プラークがあるということは、首の血管だけでなく、心臓や脳など全身の動脈硬化が進んでいる可能性を示すサインでもあります。
将来の脳梗塞や心筋梗塞を予防するために、血圧・LDLコレステロール・糖尿病・喫煙などを管理していくことが大切です。
今回の患者様は当院にて定期的なフォローを行い、今後プラークが大きくなり狭窄が進行するようであれば専門医へ紹介することになっています。
■まとめ
今回の患者様は、特に症状がない状態で脳ドックを受診されたことをきっかけに、MRIで複数のラクナ梗塞が見つかり、さらに頸動脈エコーで動脈硬化による狭窄も認めました。
脳梗塞や動脈硬化は、必ずしも症状が出てから見つかるとは限りません。今回のように、自覚症状がない段階で異常を発見することで、血圧やコレステロール、糖尿病、喫煙などの生活習慣を見直し、将来の脳梗塞や心筋梗塞の予防につなげられる可能性があります。
「今は特に症状がないから大丈夫」と思っていても、年齢や生活習慣病などが気になる方は、一度ご自身の脳や血管の状態を確認してみることをおすすめします。脳ドックは、病気を早期に発見し、今後の健康管理について考えるきっかけにもなります。
また、頭痛やめまいなど、気になる症状がある場合には、症状に応じて保険診療で必要な検査を受けることができます。症状が気になる方も、「脳ドックを受けるべきか」「まず診察を受けた方がよいか」など、お気軽にご相談ください。
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