
みなさんこんにちは!
ブログ担当技師です。
今回は、CT検査で見つかった「尿膜管遺残(にょうまくかんいざん)」についてご紹介します。
「尿膜管」という言葉は、普段あまり聞き慣れない言葉かもしれません。
今回は実際のCT画像を見ながら、尿膜管遺残とはどのようなものなのか、どのような症状がみられるのかについて、できるだけわかりやすくお話していきます。
■今回の症例
数日前からの腹痛に加え、おへそから膿が出るようになり、CT検査となりました。
■CT画像を見てみましょう
まず、正常な腹部を横から見たCT画像です。
図1 正常な腹部CT画像
続いて、今回の症例のCT画像です。
図2 尿膜管遺残のCT画像
図1が正常な腹部を横から見た画像、図2が尿膜管遺残の画像です。
■そもそも「尿膜管遺残」とは?
尿膜管遺残とは、胎児期に膀胱とおへそをつないでいる「尿膜管」という管が、生後に閉鎖・退化せず残ってしまう先天的な状態です。
成人の約1~2%にみられる、比較的ありふれた先天的な組織遺残です。
位置関係をイラストで見てみましょう。
このように、尿膜管は膀胱とおへその間に存在していた管です。
■どんな症状があるの?
尿膜管遺残があっても、多くは無症状です。
しかし、感染(膿瘍)を起こすと、
発赤、腫れ、痛み、膿の排出などがみられることがあります。
今回の症例でも、腹痛に加えておへそから膿が出るようになったことが、CT検査を行うきっかけとなりました。
■感染を繰り返す場合には注意が必要
尿膜管遺残では、感染を繰り返すことがあります。
また、感染が繰り返される場合、将来的ながん化のリスクも懸念されるため、手術が必要になることがあります。
■まとめ
尿膜管遺残は、胎児期に膀胱とおへそをつないでいた「尿膜管」が、生後も残っている状態です。
多くは無症状ですが、感染を起こすと、腹痛やおへその腫れ、痛み、膿が出るなどの症状が現れることがあります。
成人で症状が出た場合は、感染の再発率が30~40%と高いため、手術が推奨されます。
症状のある方は保険で検査が可能ですので、お気軽に当院までご相談ください。
■新大阪画像のMoRI診断クリニックの画像診断ブログ
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