胸腺腫 Thymoma|新大阪画像の森診断クリニック|大阪の画像診断専門クリニック

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胸腺腫 Thymoma

こんにちは!ブログ担当技師です。

とうとうクリスマスが近づいてきました!サンタさんにプレゼントは頼みましたか?

当院のサンタさんも至る所で患者様をお迎えしています!

今月は29日の午前中まで営業しておりますので是非サンタさんの写真を撮って帰って下さいね。

 

では本題です!今日の症例は胸腺腫です。

【胸腺とは?】

胸腺は胸骨の裏側、心臓の前側上部にべたっとくっついている臓器であり、人間の免疫に大きな役割を果たしているリンパ球の成熟に関係しています。

幼少期では10~15gほどの小さい臓器ですが、思春期にかけて大きくなり、その後は年齢とともに萎縮していきます。

身体の中の有害な細菌や異物をやっつけるリンパ球は骨髄でつくられますが、そのリンパ球のうち60~80%の割合を占める「Tリンパ球」は骨髄で作られた後胸腺に移動し、そこで正常に機能するようトレーニングを受けて成熟したTリンパ球となります。歳を取ると免疫力が落ちる、というのはこの胸腺が萎縮してあまり機能しなくなっているからでもあります。

体のすべての臓器には腫瘍ができる可能性がありますが、もちろん胸腺にも腫瘍ができる場合があります。

 

今回来られた患者様は当院の全身ALL-IN-ONEドックを受けた患者様で、特に症状はないが全身異常がないか調べたい、とのことでした。

全身ALL-IN-ONEドックではMRI・エコーの他に首から骨盤にかけてCTを撮るのですが、そのCT画像にこんなものが映っていました。

両方とも心臓やや上側レベルで前側から後側に輪切りにしたCT画像です。

心臓の上側から大動脈と肺動脈が伸びていますが、そのあたりで前側にまるい何かがあります。正常の患者様では同じ場所にはなにもありません。

心臓自体に腫瘍ができることはかなり稀であり、またCT画像上ではこのまるい腫瘍は心臓とも肺とも直接はつながっていないようにみえる&胸腺腫に典型的な映り方、

ということで胸腺腫と診断がつきました。

【胸腺腫とは?】

胸腺腫は胸腺の上皮から発生する良性腫瘍で、100万人あたり0.5人ほどの発症率でありとても稀な腫瘍です。

良性のため周囲の組織に直接影響を与えるほど大きくならない限りは無症状であり、大きくなるスピードも遅いのが特徴ですが、重症筋無力症、低ガンマグロブリン血症、多発筋炎など他の病気との関連性が報告されているため注意が必要です。

この患者様も症状はまったくなく、他の臓器を圧迫しているようすもないため、半年後にフォローアップのCTを受けて経過観察することになりました。

もし次回検査時に大きくなっていたり、症状が出ていたりする場合は、手術が適応になる場合もあります。

 

 

以前も同じことを言いましたが、無症状で来られる患者様に何かが見つかるケースが非常に多いです!

悪性ではなくても自分の体の異常を知っておくことはその後の過ごし方やフォローアップのために非常に重要になってくるので、定期的にドックを受けられていない方は是非当院のドックを一度受けてみられることをおすすめします!

 

それでは今日はこのあたりで!Merry Christmas 🎄

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