乳腺のう胞(嚢胞)&線維腺腫 breast cyst & fibroadenoma
- 2024年10月15日
- 乳腺病変(Breast)
こんにちは!ブログ担当技師です。
長い夏がようやく終わって秋らしい気候になってきました。体調を崩しやすい時期なので、十分気をつけて過ごしたいですね。
さて、毎年10月は乳がんについての啓発キャンペーンが多く行われる
ピンクリボン月間です。
新大阪画像の森診断クリニックでは、2024年11月30日まで乳腺ドックがお得になるキャンペーンを実施しています。
気になる方はホームページトップのお知らせを是非ご覧ください!
乳腺の検査というと「マンモグラフィ」=「痛い」と連想される方も多いと思います💦
当院では乳腺の検査は「MRI(単純MRI)とエコー(超音波検査)」で行います。
そのため「痛みがない」ことが特徴で、これを理由に選んでくださる方も多いです。
もちろん被曝もありません。
「女性ALL IN ONEドック(DWIBSあり/DWIBSなし)」と「乳腺ドック」でお受けいただけますので、こちらも詳しくはホームページの画像ドックメニューをご覧ください!
(今回キャンペーン適用になるのは「乳腺ドック」のみとなります。ご了承ください。)
今回は、乳腺の検査でよく見つかる良性の所見を、主にエコーの画像を用いて2つご紹介します。
ちなみに、乳腺エコーの基本の画像はこんな感じです。
乳腺の病変は、主に「乳腺組織」というところにできます。
それでは所見を見てみましょう!
良性所見その1 ≪のう胞(嚢胞)≫
乳腺にできる水の袋のようなもので、大小様々なものがありますが、特に治療の必要はありません。
ただし、のう胞の中に腫瘤ができることがあるので、検査の際は注意深く観察します。
のう胞(楕円形)
エコーでは水は黒く映ります。こちらの例では楕円形の袋の中身は真っ黒なので、すぐにのう胞だと分かります。内部に腫瘤もありません。
のう胞(円形)
こちらも円形の袋の中身は真っ黒で、すぐにのう胞だと分かります。内部に腫瘤もありません。
良性所見その2 ≪線維腺腫≫
乳腺にできる良性のしこりの代表的なものです。乳がんとの鑑別が必要となるため、エコーとMRIの2つの検査で評価しています。
サイズが大きくなっていかないか、経過観察になることもあります。
線維腺腫(楕円形)
腫瘤は楕円形で、輪郭はつるりと滑らかです。悪性の場合は輪郭がぼんやりしていたり、ギザギザしていたりするため、区別するヒントになります。
線維腺腫(分葉形)
ぽこぽことした形(分葉形)の腫瘍ですが、境界は分かりやすくつるりとしています。
↑こちらは同じ方の乳房をMRIで撮影した画像で、胴体を輪切りにしたものです。
エコーで見えた腫瘤は、MRIではこんなふうに見えました!↓
こちらの例では念のために造影MRIの検査が行われ、良性の線維腺腫という診断がつきました。
当院では悪性が否定できない所見に対しては造影MRI検査を実施して、良性か悪性かを精査しています。
検診を行った施設で造影MRI検査まで行い、画像をしっかりと比較できるのは、当院の大きな強みです。
もちろん診断後のフォローも行っています。
いかがだったでしょうか!
検査結果に「のう胞」「線維腺腫」と書かれたことがある方は多いと思います。
このブログが、どんな所見だったのかを知るきっかけになれば幸いです。
今回は良性所見を掲載しましたが、もちろん当院の検診で悪性所見が見つかることもあります。
その際は治療のためにご希望の病院への紹介を行っています。ご希望の病院がない場合やどの病院にしたら良いか分からないときは、相談に乗らせていただきますのでご安心ください。
ピンクリボンが、多くの方が乳腺の検査を受けるきっかけになりますように✨
それではまた次回!