TFCC損傷(三角線維軟骨複合体)
- 2025年11月19日
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みなさんこんにちは!
ブログ担当技師です。
今回はTFCC損傷の症例ついてご紹介します。
TFCC損傷(三角線維軟骨複合体)
■ 症例背景
通勤中に転倒して右手をついて受傷され、右手関節痛が続いているため受診された。
■症例画像
正常MRI画像(冠状断像)

TFCC損傷MRI画像(冠状断像)

正常MRI画像(矢状断像)
TFCC損傷MRI画像(矢状断像)

TFCC(三角線維軟骨複合体)は、手首の小指側にある組織で、手首の安定性やスムーズな動きを助ける役割をしています。
軟骨、靭帯、腱などの軟部組織で構成され、手首に加わる力を調整する緩衝材のような働きを担っています。

症例画像から図2・図4 〇内にTFCCの損傷を示しています。
正常では靱帯や腱は黒く描出されますが、損傷では、白く高信号に描出されます。
TFCC損傷は、主に転倒やスポーツなどによる外傷や手首の使い過ぎが原因で起こります。
治療には、保存療法(ギブスなどで安静にする)がありますが、症状が改善しない場合や損傷が重度である場合には、手術療法が適用されます。
■よくある症状
- 手首の小指側の痛み
- 動作時の痛み(ドアノブを回すなど)
- 不安定感
- 音やクリック感(ポキポキ・ゴリゴリといった音)
- 腫れ
- 可動域の制限
- 握力低下
- 手の神経症状(痺れなど)
■まとめ
MRI検査によってTFCC損傷が見つかった症例です。上記のよくある症状に心当たりがあれば、放置せずに早めの検査をおすすめいたします。
TFCC損傷の診断にはMRIを行うことが必要であり、整形外科へのご紹介も可能です。
症状のある方は保険で検査が可能ですので、お気軽に当院までご相談下さいませ。
電話番号:06-6990-6070